癌 放射線治療の基礎知識

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癌 放射線治療がちょっと気になっています。

Q:耳下腺腫瘍、おそらく多形線種という事で耳下腺浅葉切除という手術をしました。その後腫瘍を調べたら粘表皮癌とわかりました。医師には放射線治療は行わず、しばらく毎月一回検査しましょうと言われました。次回は一ヶ月後の診察です。一ヶ月何もしなくていいのかかなり恐怖です。今後予想される事、気をつける事など、教えて下さい
A:回答依頼ありがとうございます。耳下腺癌は多彩な組織型がありますが頻度は少なく治療に関するエヴィデンスも乏しい癌です。比較的コンセンサスが得られているのが各組織型の悪性度分類で、高・低の2グループまたは高・中・低の3グループに分類するのが一般的です。粘表皮癌はさらにhigh gradeとlow gradeに分類され、前者は中~高悪性度、後者は低悪性度に分類されます。まず、主治医に粘表皮癌のグレードがいずれなのかお訊ねください。耳下腺癌はしばしば良性腫瘍と診断して手術した手術検体の病理組織検査で見つかります。術中に顔面神経との癒着など悪性所見が見つからなかった場合、ほとんどのケースで癌はきちんと摘出できています。そのような場合には原則として術後治療を行いませんし、術後治療を行う事によりどの程度予後が改善するかも明らかになっていません。術中に手術所見から癌と判明した場合、きちんと取りきれたなら上述の方針に準じます。取り残した、という場合が術後治療の対象になります。手術検体の病理組織検査で取り残しが判明した場合も同様です。しかし、術後治療をどこまですればいいか、についてはコンセンサスが得られていません。放射線治療単独、放射線治療+化学療法、再手術など様々な意見がありますがどれもきちんとした臨床試験で比較されたデータがないのです。術後治療を予定していない、という事なので、おそらく取りきれており、悪性度などの点でも再発リスクになる点が少ないのではないでしょうか。当面は主治医の指示どおりに受診しておけばいいと思います。1カ月おきの受診というのは、頭頸部悪性腫瘍のfollow間隔としては常識的なものです。それよりも細かく見たからと言って、早く再発が見つけられるということはないと思います。お大事にどうぞ。
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